- 学校の定期テスト、捨ててもいいよね?
- 受験勉強に完全シフトしたいんだけど。
- この時期テスト勉強やる意味あるの?
受験勉強を進めたい高3生にとって「定期テストに力を入れるべきか」は常に悩むところ。
「テスト勉強する時間がもったいない」と、完全に受験勉強にシフトする高3生が実際いるのも事実です。
ですが、結論からいいますと
学校の定期テスト、捨てるのはおすすめしません。
この記事では、なぜ定期テストを捨てるのは良くないのか、逆に捨ててもいいならどんな人かをお伝えします。
この記事を読んでいただくと、学校の定期テストは簡単に捨ててはいけないことが分かります。
ぜひ最後までご覧ください。
※この記事は、大学を一般選抜で受験すると想定して書いています。
※推薦型等で受験の場合は、学校の成績がとても重要。定期テストはしっかり頑張りましょう。
高3生が定期テストを捨てるとヤバい理由は3つ
学校の定期テストも受験勉強につながる
大学受験の勉強で定期テストを捨てようとしている人はこう思っているはず。
定期テストは受験に関係のないとこ多いから、時間のムダ。
ですが、一概にそうも言えません。
なぜなら、授業で習う以上は絶対にでないという保証はないから。
高1、高2は勉強の土台をつくると言う意味でも、皆定期テストは頑張ります。
高3で定期テストを容易に捨てるべきでないのは、本番と似たような問題もわりとでるからです。(現大学3年の娘証言)
高3では授業のなかに共通テストや模試対策などをふまえたカリキュラムも組まれます。
その中で先生も大学入試対策をかねた授業をしています。
そう考えると、定期テストをつくる先生は無駄な問題ばかりだすはずがありません。
覚えてほしい箇所、重要な部分を問題にしているはず。
定期テストも大学受験対策としてなり得るので、捨てるにはもったいないですね。
捨てることに躊躇する人はモチベーションが下がる
定期テストを捨てることに躊躇する人は、逆にモチベーションを下げてしまう可能性があります。
それは今までやってきたことの真逆をしようとする自分に納得がいかない気持ちから。
これはコツコツとまじめに頑張る人にみられます。
捨てるという行為に罪悪感を感じ、肝心の受験勉強に身がはいらないという最悪なパターンです。
定期テストと受験勉強は別ものだし。
そう淡々とわり切れる人はいいかもしれません。
そうでない人は、共倒れしないためにも定期テストは捨てないほうがいいでしょう。
【ココ重要!】成績が悪いと奨学金が借りれない
意外と知られていませんが…
学校の成績が悪いと奨学金を借りることができないって知っていますか?
奨学金を借りるには親の収入部分も深くかかわりますが、子どもの学業成績も対象となります。
ここでは代表的な日本学生支援機構(JASSO)の奨学金を例にあげると…
【奨学金にかかわる高校の学力基準】
奨 学 金 種 類 | 評定平均値 |
給付奨学金(返済不要) | 3.5以上 |
第一種奨学金(貸与 利子なし) | 3.5以上 |
第二種奨学金(貸与 利子あり) | 平均水準以上 |
と明記されています。
これはいつまでの成績をさすのかというと、奨学金を申し込む前までが対象範囲。
多くの人は高校の奨学金説明会時期に予約採用として奨学金を申し込みます。
説明会時期は、おおよそ5月~6月頃かと。
そうなると高3の1学期の成績はまだでていないので、実質高1~高2の成績が予約採用時の対象範囲です。
じゃあ、高2までに学力基準クリアしてれば、高3定期テスト捨てても良くない?
その考え方、ちょっと危険です。
はじめにお伝えすると、奨学金の予約採用は必ずしも皆採用されるわけではなく、落とされる場合もあります。
万が一落ちた場合も、大学進学後に在学採用として再度申し込めますが、注意したいのは…
在学採用になると高3の成績も対象範囲に含まれること
この事実を知っている学生さんはたぶん少ないです。
このことからも、高3生が定期テストを捨てるのはちょっと危険ですね。
※※給付奨学金は学力基準が緩和されています※※
2020年4月からの新制度により給付奨学金については、世帯収入の基準を満たし、かつしっかりとした「学ぶ意欲」があれば学力基準に満たなくても支援を受けることができるようになりました。
詳しくは 日本学生支援機構公式ホームページ でご確認ください。
定期テスト捨ててもいいのはこんな人
テスト勉強をしなくてもそこそこ点数がとれる人
テスト勉強しなくても普通に点とれる自信あるよ!
そんな人は定期テストに力を入れなくてもいいでしょう。
それは日々しっかりと勉強する人は、テスト範囲も普通にカバーできてしまうから。
コツコツ勉強派は、いつでも強い。
普段からしっかり積み上げている人は、受験勉強一択で問題なさそうです。
奨学金を借りる予定のない人
奨学金を借りる予定のない人は、受験勉強に専念してもいいでしょう。
前述しましたが、借りる時の評定平均値を気にしなくても良いからです。
ただ今の時代、いつ家計が急変するかも分かりません。(脅しではなくて…笑)
万が一の時に備えて最低限の勉強だけはしておくことをおすすめします。
受験にない科目でも最低限の努力はすること
受験科目については皆いわずとも頑張るので良しとして…
受験科目にないもの、副教科も含めて最低限の努力はしておきましょう。
それは卒業できるだけの単位を1つでも落とすと留年となり、大学に合格しても行けなくなるからです。
そのためにはまず赤点だけはとらないこと。
追試・補習の対象となり、受験勉強の時間もその分削られます。
定期テストに手を抜くことがあだとならないよう、受験科目以外でも最低限の努力は必須です。
【まとめ】定期テストも大事だから捨てずに頑張ろう!
これまで大学受験勉強で高3生が定期テストを簡単に捨てるべきはでないことをお伝えしました。
簡単にまとめます。
【大学受験の勉強で高3生が定期テストを捨てるとヤバい理由】
✔ 学校の定期テストも受験勉強につながるから
✔ 捨てることに躊躇する人はモチベーションが下がるから
✔ 成績が悪いと奨学金が借りれないから
定期テストを捨てても良い人は…
- テスト勉強をしなくてもそこそこ点数がとれる人
- 奨学金を借りる予定のない人
そして、受験にない科目でも最低限の努力はしよう…です。
大学受験の勉強も学校の定期テストも、本来なら両方頑張れることが理想的です。
しかし、どちらかを優先しないといけない人もいるかもしれません。
高3受験生の最終目標は、第一志望の大学に合格すること。
「今やるべきことの優先順位」を常に意識してみてくださいね。
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