
大学受験料はいつ払うの?
どうやって?
どのくらいかかるかも知りたい
大学受験生の親がはじめに迎える大きな出費、大学受験料
この大学受験料、平均で30万~40万はかかるといわれます。

平均って、みんなこんなにかかるの?
そこで、大学受験料にまつわる疑問
大学受験料の額・支払う時期・その支払い方法を分かりやすくお伝えします。

この記事をお読みいただくと
- 大学受験料についての正しい知識
- 実際わが子はどれだけかかるのか
- 受験料を少しでもおさえる方法
などもわかります。

参考までに、娘の大学受験で実際に支払った額もぶっちゃけます
そのときに「お金ない!」ってならないよう、今のうちにわが子にかかる大学受験料を把握しておきましょう。
大学受験料は思った以上にかかる

大学受験料は、何校受けるかによって金額が大きく変わります。

とくに滑り止めとして私立大学を受験する場合
受験料が想像以上にかかるのは、私立大学の複雑な受験方式も要因の1つです。
まずは基本の大学受験料からお伝えします。
R6年度 大学受験料(入学検定料)の額
令和6年度 大学受験料(入学検定料)の額は以下の通りです↓
受 験 の 種 類 | 大 学 受 験 料 |
大学入学共通テスト | 3教科以上 18,000円 2教科以下 12,000円 成績通知を希望する場合 +800円 |
国公立大学(2次試験) | 1校につき 17,000円 |
私立大学 (一般選抜) | 1校につき 平均35,000円 医学部等 40,000円~60,000円 |
※総合型選抜(旧AO)・学校推薦型選抜も上の表と同額(国公立・私立とも)

たとえば、国立大志望(前期+後期)で、併願大として私立大学を3校受験する場合
共通テスト(18,000円)+国立大(17,000円×2)+私立大3校(35,000円×3)=157,000円
実際これだけかかります。
遠方の大学に受験であれば、受験料のほかにホテル宿泊費・交通費も必要。
宿泊費・交通費は、早期予約割引などで費用をおさえることも可能です。

大学近隣のホテルは人気大!早めの予約がおすすめです
大学受験料 平均30~40万は本当か?

大学受験料が30~40万かかるのかは絶対現役合格にこだわるかどうか。

絶対浪人したくない派は、受験料が高額になりがちです
国立大学は『前期・中期・後期』と受験のチャンスは最大3回。
ですが中期試験を設ける大学は少ないため、多くの受験生は前期・後期で日程をくみます。
いっぽう私立大学は、試験日が重ならなければ何校でも受験が可能。
さらには
- 同じ大学・学部内でも複数の入試方式がある
- 大学独自で定める入試方法もある
など、私立大学は受験方式が複雑です。

利点としては、同じ大学を複数回受験すると合格率も上がること
受験料も個別に受験するよりは安く設定されていますが、1判定ごとに受験料はかかります。

お子さんと話し合い、的を絞った受験計画を立てることが大切です
大学受験料よりもイタイ私立への入学金
大学入学前の費用は大学受験料だけではありません。
志望大学の合格発表前に、おさえておきたい合格大の入学金支払期限がくる場合。
入学金まで支払わないと入学資格を失います

いわゆる合格取り消しです
国公立大志望の人は「1つでも滑り止めの私立をおさえる場合」がこれに該当します。

国公立志望で私立おさえは「入学金の支払いが確定する」ということ
その入学金、1校あたり20万~30万。
1度払うと戻ってくることはありません。

受験料30~40万って、それだけじゃないの⁈
大学受験は入学後だけではなく、実際は入学する前からまとまった金額が必要です。
このことから「わが子の大学受験にかかる費用はどのくらいなのか?」を事前に把握することが重要になります。
大学受験料は出願期間内に支払う

総合型選抜(旧AO)・学校推薦型選抜の場合
出願期間内に支払う大学受験料。
出願時期については
◎ 総合型選抜(旧AO)➡ 9月以降
◎ 学校推薦型選抜 ➡ 11月以降
と、文部科学省で定められています。

詳細な出願期間は各大学でちがうので、入試案内等で確認です
出願時に受験料を払い終えたことを証明するため、収納証明書の一部を添付、あるいは領収書を同封する場合もあります。
出願期間も長くは設けられていないため、受験料の支払いは早めに済ませておきましょう。
共通テストは9月1日~10月初に支払う
毎年1月に行われる大学入学共通テストの受験料払込期間は、9月1日~10月初めまで。
共通テストについては、別に検定料の払込期間が設けてあります。
令和6年度 大学入学共通テストの入試情報は以下の通りです↓
検定料の払込期間 | 令和5年9月1日(金)~10月5日(木) (最終日消印有効) |
出 願 期 間 | 令和5年9月25日(月)~10月5日(木) |
試 験 実 施 期 日 | 令和6年1月13日(土)、14日(日) |
追・再試験実施期日 | 令和6年1月27日(土)、28日(日) |
検定料の払込期間は1カ月ちょっと。

少し余裕があるようで、実はありません
というのも、在校生の共通テスト出願等はすべて学校側がおこなうため。
個々の書類に不備がないかチェック期間もはいるので、払込についても早期に済ませるよう言われます。
お子さんから払込書を受け取ったら、なるべく1週間以内に支払いを済ませましょう。
大学入試センターでは、2026年1月実施の大学入学共通テストより、オンライン出願を導入する方針を固めています。
2次試験(国公立大・私立大)の場合

国公立大はR6年1月22日~2月2日の出願期間内に支払う
国公立大は、令和6年1月22日~2月2日の出願期間内に受験料を支払います。
ここで注意するのは、国公立大の前期・後期試験ともに受験する場合。
前期+後期受験の場合、受験料は前期出願時に同時に支払います。

前期・後期で大学がちがう場合は、前期出願のタイミングで後期分も払います

「前期ダメだったから後期出願」じゃないのね
まちがえやすいのでくり返しますが
国公立大の出願期間は、前期 中期 後期すべて 令和6年1月22日~2月2日まで
後期試験も、前期試験と同時期に受験料を払うことを覚えておきましょう。

受験生ママに知ってほしい「大学の願書」について。
お子さんの出願時に役立ちます↓
(大学受験料)国立前期合格しても後期分の返還はない

国立大学の前期試験に合格しても、支払った後期分の受験料は返還されません。
後期分を支払った時点で出願が完了し、入試準備が進められてしまうからです
前期試験に合格し、かつ入学手続きをとると後期試験の合格判定から除外されます。

後期試験を受けなくなった場合も、欠席の連絡をしなくて大丈夫です!
(大学受験料)私立の出願期間は各大学で異なるので注意
私立大学の出願期間は、各大学で異なるので注意が必要です。

大まかにいうと、12月中旬~1月下旬あたり
私立大学は複数受験する人も多いので、受験料の支払いには各大学ごとの出願期間等を確認することが重要。
またWeb出願においては
出願登録完了後24時間以内 あるいは 48時間以内
と早期に払込を指示する大学もあります。

出願期間を過ぎると、いかなる理由があろうとも受け付けてもらえません
大学では受験時期になると、公式サイトで受験生向けの情報を公開しています。
受験のしくみを正しく理解するためにも、かならず受験大学の公式サイトは確認しましょう。
大学受験料の支払い方法

大学入学共通テストは銀行か郵便局のみ(ATM不可)
共通テストの払込方法は、指定された銀行か郵便局の窓口で支払います。(ATM不可)

払込書は『受験案内』のなかに入っていますよ
- 志願票など出願に必要なものが入った重要な書類
- 現役生は学校から配布される(既卒生などは個人で取り寄せ)
- (受験案内は9月1日より配布)
受付窓口で受け取った払込書の一部は、志願票の所定欄に貼り付けます。

以下をみると分かりやすいです↓

2次試験はクレカ・コンビニ・銀行ATM(ペイジー対応)など
2次試験の払込方法は、クレカ・コンビニ・銀行ATM(ペイジー対応)などから選べます。(Web出願の場合)

大学によって扱う種類が変わります
でも何かと忙しい受験生ママの悩み。

日中は仕事で忙しいし…
自分の都合で支払いたい
簡単にできるものがいい!
皆さん、そうだと思います。
おすすめは『セブンのコンビニ!』

レジで番号を伝えれば、即支払い完了です!
(支払い方法の選択は、お子さんの出願登録時におこないます。『コンビニのセブン』を選択してもらい、あとから番号を聞いてください)

私は息子にスクショでもらった画像をそのままレジの定員さんに見せました↓
その他コンビニ・銀行ATM(Pay-easy)支払い手順はこちらです。
↓

最後にお店でもらう明細書(レシート)等は、願書提出時に必要な大学もあります。

いつものクセでポイっと捨てずに持って帰りましょう
大学受験料をおさえる方法 3つ(注意点あり)

①共通テスト利用入試の活用
私立大学の受験料をおさえる方法の1つに『大学入学共通テストの利用入試』があります。

大学の個別試験を受験せず、共通テストの結果だけで合否が決まる受験方式です
通常は、1校あたり 35,000円ほどかかる私立の大学受験料。
この共通テスト利用入試を利用すると、1校あたり 15,000円~20,000円の受験料で済みます。

お得じゃない!
ですが、大学入学共通テスト利用入試にはメリットがある反面、デメリットもあります↓
【メリット】
◎ 受験料が安くなる
◎ 受験会場に行かなくてよい
◎ 複数の私立大も受験が可能
【デメリット】
◎ 個別試験と比べ募集人数が少ない
◎ 共通テストで高得点が必須
◎ 合格のハードルが高い
以上のことから、私立大学を確実におさえるには「個別試験もセットで受験する」ほうが賢明です。
②学内・学部内併願の利用

同じ大学で複数の学部学科を併願すると、2つ目以降の受験料が割引になる「併願割制度」
例えば、単願だと35,000円、2併願以降は20,000円(15,000円割引)と割引のある大学も多いです。

「ここは絶対合格したい!」という大学なら、ぜひ利用したいところ
併願割制度で気をつけたいのは、大学により割引率や出願方法も異なるという点。
受験候補の大学は、早めに大学の公式サイトなどで確認することが大切です。
③地方試験会場の利用
受験大学が遠方でも積極的に受験できるよう、地方の各主要都市に受験会場を設ける大学もあります。

子どもの体力面やウチの経済的な面からみても、うれしい制度ね
当然ですが、遠方の受験大学が別会場を設けない場合は、現地へ向かうしかありません。

『遠方の大学受験に親が付き添うかどうか』迷われる場合は、こちらの記事もどうぞ↓
お子さんが受験当日、ベストコンディションで臨むためにもホテル選びは重要なポイント。

ホテル予約は、条件の良いところから順に埋まります

早めの予約が肝心ね!
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人気大学の場合などかなり予約が殺到するので、なるべく早いうちに予約をすませましょう。
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娘、大学受験時に支払った額

現在大学4年の娘。大学受験時に支払った実際の額がこちらです↓
センター試験(現 大学入学共通テスト) | 18,800円 |
国立大学(前期) | 17,000円 |
公立大学(後期) | 17,000円 |
私立大学 1校 | 42,000円(共テ併用 含む) |
専門学校 1校 | 20,000円 |
行かない大学等の入学金(2校) | 100,000円+270,000円=370,000円 |
合 計 | 484,800円 |

入学検定料だけとみると、115,000円くらい
私立大を複数受験しなかったことで、入学検定料は安くおさえられました。
ただ娘が受験した私立大学は「まずはここをおさえとけ!」といわれるほど地元で有名な人気大学。

偏差値は高くないけど、人気すぎて倍率が高い…
現役志望の娘は、安全策として自宅からほど近い専門学校も受験しました。
結果は、専門学校・私立大・国立大(前期)すべて合格。(公立後期は受験せず)

やったぁ!!
支払期限の関係上、行かない2校にも入学金を納めることになりましたが…
娘の大学受験でわかったことは
- 大学受験校・受験数は吟味する(やみくもに受験はNG)
- 私立大など、1校でもおさえると入学金を支払う必要がある
- 私立大の合格発表日、入学金支払期限は大学ごとに要チェック など
この時期は、普通に数万単位でお金が飛んでいきます。

若干、金銭感覚がおかしくなる…
受験生本人も正直勉強のことで手いっぱいなので、かかるお金のことまで頭が回りません。
とくにこの時期、親としてできることは
支払い面などの金銭的な額や期限を把握しておくこと

事前に情報を仕入れることで、支出を少しでもおさえることもできます
子どもからの情報だけではなく、自ら積極的に情報を集めることが大切です。
【大学受験料】まとめ

大学受験料の額・支払い時期・支払う方法・受験料のおさえ方などを順にお伝えしました。

簡単にまとめます
【R6年度 大学受験料(入学検定料)の額】

※総合型選抜(旧AO)・学校推薦型選抜も上の表と同額(国公立・私立とも)
【大学受験料は出願期間内に支払う】
・総合型選抜(旧AO)・学校推薦型選抜の場合
→ 総合型選抜(旧AO)は9月以降
→ 学校推薦型選抜は11月以降
・共通テストの払込期間は9月1日~10月初

・2次試験(国公立大・私立大)の場合
→ 国公立大は1月22日~2月2日の出願期間内に
→ 国立前期合格しても後期分の返還はない
→(注)私立の出願期間は各大学で異なる
【大学受験料の支払い方法】
→ 大学入学共通テストは銀行が郵便局のみ(ATM不可)
→ 2次試験はクレカ・コンビニ・銀行ATM(ペイジー対応)など
→ おすすめは、セブンのコンビ二
【大学受験料を抑える方法と注意点】
・共通テスト利用入試の活用
→ 1校につき15,000円~20,000円と安くおさえられる
→【注意点】個別試験と比べて募集人数が少なく、合格のハードルが高い
・学内・学部内併願の利用
→ 同大学で複数の学部学科を併願すると、2つ目以降の受験料が割引になる
→【注意点】大学ごとに割引率や出願方法も異なる
・地方試験会場の利用
→ 受験大学が遠方の受験生に、地方の各主要都市に受験会場を設けている
→【注意点】遠方の大学に別会場がない場合は、現地へ行って受験する
大学受験料などの受験費用は、思った以上にかかることが多いです。
わが子の受験する大学が
どこで、何校あり、どのような方法で受験するのか
これによって金額も大きく変わります。
「どの受験方法がわが子に最適なのか」をみつけ、ベストな状態で受験本番を迎えれるよう願っています。
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