高校の三者面談って何聞かれるの?
逆に先生に聞くことは?
学年別の内容が知りたい
高1から進路の話しも出てくる『高校の三者面談』
中学のころとは内容も雰囲気もちがうだけに、多くの親後さまが身がまえる行事の1つでもあります。
いつ行っても緊張するのは私だけ?
そこで、これまで高校の三者面談を何度も経験してきた私が
- 実際に経験した高校の三者面談の内容
- 各学年ごとの三者面談で聞くこと聞かれること
- 事前におさえるべきポイント
を、自身の経験もふまえてお伝えします。
私の子ども2人は、ともに同じ公立の進学校を卒業。
その高校では 1、2学期末の年2回 三者面談がありました。
高3共テ後にある三者面談を合わせると、計14回 出席したことになります
この記事は『いろいろな先生の三者面談を経験した』からこそ、お伝えできる内容です。
お子さんの三者面談が、どんな内容なのか気になる親御さま。
きっと参考になると思うで、さいごまでご覧ください。
高校の三者面談は子の『本心』を探れる貴重な時間
子どもが高校生になると
- 会話が減る
- 自分の事を何も話さなくなる
- 話しかけてもまともに返事がかえってこない
など、子どもの『本心』がわからないという親御さまは少なくありません。
私も同じく
特に男の子は顕著です
そんな『本心』の見えない子でも、担任の先生の質問には素直に答えます。
なので、高校の三者面談は『子どもの本当の気持ち』がわかる貴重な時間。
その貴重な時間がさらに有意義なものとなるよう、以下より各学年ごとの三者面談の内容をお伝えします。
【高校の三者面談】高1で聞くこと聞かれること
高校生活・日常生活について
入学して初めての三者面談。
まず高校生活・日常生活についての話しから始まります。
◎ 学校での様子
◎ クラスでの過ごし方
◎ 学習態度
先生にもよりますが、この辺をこまかく話して下さる方もいます。
子どもには
- 入学してからの学習状況
- 授業内容の理解度・つまずきの有無
- 部活との両立具合
などを確認。
保護者へは
- 家庭内での過ごし方
- 学習時間は確保できているか
- (入学して)気になることはないか
などを聞かれます。
そして確たる部分『高校での成績』について。
話も少し和んだところで、先生から『1学期の成績表』と『学年順位表』を手渡されます。
☑ クラス順位
☑ 学年順位
☑ 校内偏差値
☑ 各教科ごとのテストの点数
など、私の子どもたちの高校は『上位50位までの成績』が一覧で載せてあり、見応えのある1枚でした。
子どもたちは誰がどの成績か見ればわかるようで、ざわつく瞬間です
現時点での進路・文理選択
高校になると、1年のうちから『進路』の話しもちらほら出ます。
出るといっても現時点での志望大
そこまで追求されることはありません
重要になるのは、高2のクラス替えにも影響する『文理選択』について。
『文理選択』は、高1の早い段階で先生から生徒たちへ意思確認がおこなわれます。
高1の三者面談は、わが子が『文系・理系』どちらを希望しているのか、保護者へ『最終確認』する大切な面談でもあるのです。
当時、先生がいわれて印象的だったのが
『なんとなく、とりあえず』で理系を選択する子が多い
という言葉。
『文理選択』を深く考えず、あいまいに『理系』を選択した人の末路は
数理について行けず泣きを見る
といわれたことも、記憶に残ります。
一方で
文理選択は教科の『得意不得意』で決めるな
と、世間一般ではいわれます。
- 得意不得意で決めるべきでない理由
- 行きたい大学・学部学科の受験科目が『得意科目(選択科目)』以外の可能性もあるため
なかには途中で方向性を変え、文転理転( 理系→文系 または 文系→理系 )する人も…
とくに『理転』については、科目の難易度から大学現役合格は難しくなります。
文理選択についてお子さんが迷う場合は、高1の三者面談で先生に相談してみてくだだい。
高校生の塾事情が気になる方へ↓
【高校の三者面談】高2で聞くこと聞かれること
現在の志望校を確認
高2になると『ある程度 志望校も固まっている』段階です。
三者面談では、その『志望校の確認』と『現在の成績からの到達度』について、先生からアドバイスがあります。
高2の三者面談の内容としては
- 高2になってからの学習状況
- 授業内容の理解度
- 学習時間はとれているか
- 不得意科目へのアドバイス
など。
高3受験期までは少し時間があるため、そこまでかた苦しい雰囲気にはなりません
高2時期は行事へのとりくみや修学旅行など、学年上もっとも充実した生活を送れる反面『中だるみをする時期』ともいわれます。
そのため
☑ 勉強を継続できる人
or
☑ 部活や遊びに比重をおく人
のどちらになるかで『学力の差が生じる』学年でもあり、注意が必要です。
とくに志望校が決まらない人は目標がはっきりしないため、勉強の継続が難しくなります。
高2段階でお子さんが志望校に迷う場合は
本当に行きたい大学の選び方・探し方
を先生に聞いてみるのも、1つの方法です。
模試の結果を重要視される
高2になると模試の回数も増え、志望校判定もでるようになります。
とくに一般選抜で受験する人は『定期テストの結果』より『模試の結果』を重要視されることが多いです。
学校の評定はほぼ関係ないので
定期テストの点は良くても、模試の点が悪いとけっこう指摘されます。
僕も物理はけっこう言われた
高3になると模試の回数はもっと増えるので、定期テスト以上に模試対策は重要。
逆に『推薦型選抜』で受験する人は『学校の評定』が受験に大きく関わります。
模試よりも定期テストの結果を重要視されるかも…
オープンキャンパスへの参加
高2になると、学校側から『大学オープンキャンパスへの参加』を強く勧められます。
オーキャンに必ず1校は参加し、レポート提出が必須だったよ
現在大学2年の息子のときは、コロナ禍でオープンキャンパスも自粛モードに。
オンラインで参加した
結局息子は、志望大に一度も足を運ぶことなく受験本番を迎えたため、より緊張したことと思います。
オープンキャンパスに参加することのメリットは
- 大学の雰囲気が肌で感じ取れる、体感できる
- 目標が明確になる
- 大学に通う学生と交流ができる
- 自身のモチベーションが上がる
こと。
オープンキャンパスは、やはり自身の体験がいちばんです。
【高校の三者面談】高3で聞くこと聞かれること
志望校の決定
大学受験期をむかえる高3の三者面談は、より重要なものとなります。
まず『第一志望校は決めておくこと』
めざす大学を決めていないと、先生もアドバイスの仕様がありません
できれば『第二志望』『第三志望』まで決めておくと、先生により具体的なアドバイスをもらえます。
同時に
- 浪人は視野に入れているのか
- 現役合格なら、どの大学まで許容範囲か
- 模試の成績からの合格の可能性
など志望校合格に向け、一歩踏み込んだ内容になることが多いです。
また受験大が遠方の場合、先生によっては宿泊先について気にかけてくれます。
受験の際のホテル予約は、子どもに代わって親ができることの1つ
予約するタイミングを逃がすと大学近辺はすぐに『満室』になるので『早めの行動』が肝心です。
受験方法の確認
高3の三者面談は『受験方法の確認』という、重要な確認事項があります。
受験方法の選択により『大学合格率』『受験への取り組み方』も変わるので、必ず確認される内容です
大学入試には、以下3つの受験方法があります↓
【 おもな特徴 】 | |
一 般 選 抜 | 受験当日の学力重視 |
学校推薦型選抜 | 高校の成績重視 |
総 合 型 選 抜 | 大学への意欲など総合的に判断 |
とくに『学校推薦型選抜』や『総合型選抜』は、年内に合否が決まる入試。
先生と子の間では二者面談などで、おおよそ受験方法を確認済み。
三者面談の場であらためて親への確認があります
『学校推薦型選抜』『総合型選抜』は
☑ 必要書類
☑ 面接の練習
☑ 小論文対策
など、先生にお願いすることは多いです。
一般選抜以外を希望の場合は、あらためて『学校推薦型選抜』『総合型選抜』で受験予定であることを先生に伝えておきましょう。
1つ注意するのは
推薦型選抜の多くは『評定平均の下限』が定められていること
志望する大学にそもそも『受験できるか否か』を、先生に確認する必要があります。
国公立受験者は共テ後も三者面談あり
一般選抜で受験する人は『大学入学共通テスト後』に再度 三者面談をすることがあります。
それは共通テストの結果を元に『受験先を変えるかどうか話し合うため』です
共通テスト後の三者面談は
結果次第で受験先を変えるよう提案される
かなり重めの内容。
そのため結果が思わしくなかった場合、先生に『想定していなかった大学』を提案されることもあります。
国公立の出願期間とかぶることも
共通テスト後の三者面談は『国公立大学の出願期間が押し迫っている』時期。
2024年度でいうと、国公立の出願期間は1月22日~2月2日まで
実は三者面談とかぶることもあります
2週間もない国公立の出願期間。
その短い期間に『前期・中期・後期』すべて出願手続きを完了しないといけません。
受験料の支払いも出願期間内に払い終えるのが鉄則
受験大学の出願手続きを『確実に正確に』完了させるうえで重要になるのが
受験大学のホームページを必ずチェックすること
受験が近づくと、各大学のHPに『受験生向けの情報』が公開されます。
願書は大学の数だけ必要になるため、受験をするお子さん自身も戸惑うものの1つです
- 大学のHPをみてもよくわからない
- 出願に必要な提出書類
- 出願に際し親ができること
など、わからないこと・疑問点は『なんでも先生に聞いてみる』ことをおすすめします。
国立大志望 息子の三者面談
高1から志望校を変えず、難関国立大をめざした息子。
高3当時の『リアルな三者面談の内容』をお伝えします。
三者面談 高3夏
難関国立大志望の息子。
高3夏の三者面談は、終始『志望大学について』の話でした。
息子は専攻する学部までしっかり決めていたため『学部の話』からその先の『就職』のことまで。
高3になると定期テストについては、ほぼ触れられません。
受験科目で点がとれてない場合は言われるかも
当時の息子は
☑ 2次試験 前期 →『難関国立大』
☑ 2次試験 後期 →『通常レベルの国立大』
を受験予定。
私立大については
- 本人の進学する意志がない
- 後期国立大の模試がA判定で安定している
ことから、受験しない予定でしたが
浪人するしないは別として、私立は1つでも受けたほうがいいです!
と、先生からのご指摘。
先生いわく『ぶっつけ本番はおすすめしない』とのこと。
次の冬の三者面談前までに、私立の受験先を決めることになりました。
息子の高校は進学校ですが
夏休み前で(受験勉強に)エンジンのかかっている子は、クラス3分の1程度です
そう先生に言われ、正直おどろき。
進学校でもそんなもの?
息子頑張れ!
なかでも、先生に言われて印象的だったのは
☑ 夏休みの勉強時間の確保
☑ この先 模試でどれだけ伸ばせるか
☑ 難関大はとくに2次力重視
の3点。
終始『大学の話』で、親としても子が受験生であることを再認識した三者面談でした。
三者面談 高3冬
冬休み前、三者面談を終えての感想。
おもな内容は
- 私立大学の受験先確認
- 第一志望の国立大学
について。
すでに息子と先生の間では意向確認済み
最終的に『親の確認をとる』といった感じです
各個人の模試データが保存されたパソコン画面をみながらの懇談。
最近の模試の偏差値から『志望大の合格の可能性』についてアドバイスをもらいました。
また私立大学は出願時期も近いため、入念に話し合いもされます。
さいごに先生から
お母さん、現役生はここから伸びます
2月はさらに伸びます!
最後まであきらめない人が勝ちです!
といわれ、親子ともに気が引き締まる三者面談でした。
1月に入ると受験大への出願手続きも本格化。
受験生もいっそう慌ただしくなります
受験直前期での疑問点は、すべて冬の三者面談のときに尋ねておくと安心です。
高校の三者面談は『子どもが主役』
これまで高校の三者面談をいくども経験して思うのは『子どもメインで話がすすむ』ということ。
さらに突っ込んだ話をすると『三者面談』ではあるものの『二者面談』のように先生と子どもだけで話をすることも多いです。
親は先生と子どもの会話を、ただ横で聞いているイメージ
先生によるのか進学校がそうなのか、どの先生も『二者面談』のごとく子どもと話していました。
たまに話を振られてドキッとします
子ども中心の面談なので問題ないのですが、あまり意気込んで行くと拍子抜けすることも…
それでもふだん聞けないようなことを先生が聞いてくれるので、三者面談に行く意味は十分あります。
面談は1人20分~30分しかありません。
先生に聞きたいことがあれば、二者面談に割ってでも質問してみてください(笑)
【高校の三者面談】子との『話し合い不足』は揉める可能性大
お子さんと『話し合い不足』で三者面談をむかえると、親子で揉める可能性も大いにあります。
おもに揉める要因は
☑ 子どもの現状(成績)
☑ 受験大学について
☑ 大学に関する費用
など。
『親子でバトル』がはじまると、先生は面談どころではなくなります
三者面談を円滑におこなうためにも
- 日ごろからテストや模試の成績を把握する
- 受験大学はすべて聞いておく
- 浪人も視野に入れるのか
- 一人暮らしも考慮するのか
- 奨学金を借りてもらう場合はその額まで
『親子で思いを共有しておく』ことは、何よりも重要。
とくに『費用面』については、親御さんにしかわからない部分です。
大学を合格したのに金銭的事情により入学辞退
という話は実際に起こっています。
お子さんが安心して大学受験をむかえるためにも
話し合うべきことはちゃんと話し合う
ことを心がけてみてください。
【高校の三者面談】当日の服装
高校になると、親が学校に行く機会は年に数回もありません。
そのため担任の先生にとっても、三者面談が生徒の保護者と顔を合わせる『唯一の機会』
『初対面』ともいうべき高校の三者面談には、結論『好感のもてる装い』がベストです。
大まかにあげると
◎ 派手すぎず、地味すぎず
◎ 香水は基本NG
◎ 露出控えめ
◎ きちんと感をだした服装
を意識してみると、自然と好感度も上がります。
もちろん、仕事着であっても差し支えありません
細かいことをいえば、お子さんの高校が『公立』か『私立』かで服装の傾向が変わることもあります。
『三者面談の服装』については、こちらの記事をご覧ください↓
【高校の三者面談】想定外な話もたまにあり
進学校の三者面談、進路の話しばかりと思いきや…
意表を突いて、先生から想定外なことをいわれることもあります。
これは私の過去ツイート…
学校の先生っていろんな方がいます
— みいこ@親目線の大学受験ブログ書いてます (@mi_konoblog) May 1, 2022
例えば三者面談
成績だけを淡々と話す方や学校の様子も細かく教えてくれる先生など
私は息子高2の時がスゴい印象的で
それはとある展開から息子に彼女がいると暴露された事😵
私は一瞬時が止まり息子は隣で口あんぐり😱
(高3もその先生が担任というオチ)
あまりに衝撃的で、そのときの三者面談の内容はふっ飛びました
【まとめ】 高校の三者面談は『事前準備』が成功のカギ
高校の三者面談の内容が気になる親御さまへ
- 実際に経験した高校の三者面談の内容
- 各学年ごとの三者面談で聞くこと聞かれること
- 事前におさえるべきポイント
を、何度も高校の三者面談を経験した私からお伝えしました。
今ふり返ってみても、保護者が担任の先生と直接話ができるのは『三者面談』しかありません。
年に1~2回、わずか20分~30分で終わってしまう面談を無意味なものにしないためにも
☑ 先生に『聞くこと』をまとめておく
☑ 先生に『聞かれること』を把握する
と、三者面談もより有意義なものへと変わります。
お子さんの三者面談でお役に立てれば幸いです
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