子どもが高校を不登校中…
でも「大学に行きたい」って言ってる。
親はどうしてあげるべき?
中学までは元気に登校していた子どもが、高校に行けなくなってしまった…
わが子が不登校になっていく姿をみるのは、親としてとても辛いものですね。
「大学に行きたい」とは言うけど。
そもそもが不登校だとやっぱり無理なんじゃ…
結論から言いますと
高校が不登校でも大学進学は可能です。
そこで、子どもが不登校だけど大学に行かせてあげたい親御さまへ
✔ 高校が不登校でも大学に進学させるための基礎知識
✔ 不登校生が大学合格を勝ち取る方法
✔ 不登校でも大学に行きたい子に親ができること
をお伝えします。
この記事を読んでいただくと、不登校でも大学に進学できる方法が分かります。
正しい情報を取り入れて、お子さんの「大学進学の夢」を実現させてあげましょう。
高校 不登校でも大学進学はできる
はじめにお伝えすると、高校が不登校でも大学進学は可能です。
お子さんの不登校経験が「大学の合否に直接影響する」ということはありません。
ですが、大学受験をするためには「受験資格」が必要。
受験資格は、高卒者・高卒見込者のほか、同等の学力があると認められた場合に与えられる資格です。
以下でくわしくご説明します。
【高校の不登校】大学進学には次のどちらかを満たすこと
大学受験をするために必要な「受験資格」
この受験資格を得るには
高校を卒業する
または
高認試験に合格する
のどちらかを満たす必要があります。
高校を卒業する
高校(全日制・定時制)を卒業するには
◎ 3年以上の在籍
◎ 必履修科目の履修
◎ 74単位以上の習得
◎ 全体の3分の2以上の出席
が必要です。
高校はテストや課題など一定のレベルをこなしたうえで、出席日数も卒業の条件に含まれます。
義務教育ではない高校は、決められた条件に満たないと留年となり進級ができません。
結果、卒業が遅れてしまい受験の機会も逃すことになります。
高認試験に合格する
高認試験とは「高等学校卒業程度認定試験」を略したもの。
高卒程度の学力があるかを判断する文部科学省主催の正式な国家試験です。
高校を卒業できなくても、合格すれば大学受験資格を得ることができます。
高認試験を合格する条件は
・16歳(高1)以上で、高卒資格がないこと
・8科目以上に合格すること
高認試験は8月と11月の年2回おこなわれますが、8科目すべてを一度に合格する必要はありません。
合格した科目はそのままカウントされます。残りを複数回に分けて受験することも可能です。
不登校の高校生が大学へ行く方法は4つ
① 今の学校を頑張って卒業する
不登校の状況がそこまで深刻でなければ、このまま頑張って今の学校を卒業しましょう。
今の環境を変えること自体に抵抗を感じるお子さんもいます。
学校側の判断にもよりますが、保健室登校(別室登校)でも出席扱いとする学校もあります。
ただ、卒業には出席のみならず単位の取得も必要。
学校に行くことで、担任の先生から単位の危うい科目などは都度報告をしてもらえます。
最低限の出席日数と単位を落とさない方法など、確実に卒業するために学校と十分な連携をはかることが大切です。
学校を休みがちで授業についていけない。
定期テストに太刀打ちできない。
そんな不登校による勉強の遅れは、スタディサプリで解消できます。
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学校に行かず出席扱いになる方法もある
学校に通うことそのものが困難な場合、ある一定の条件を満たせば学校外の施設等で相談・指導を受けることで出席扱いとされることもあります。
以下は、文部科学省が「学校外の施設等で相談・指導を受けている場合」について述べたもの。
わかりやすく要約します。
【文部科学省 学校外の指導でも出席扱いとなる条件】
- 保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていること。
- 当該施設は、教育委員会等が設置する教育支援センター等の公的機関とする。
- 公的機関に通うことが困難である場合は、民間の相談・指導施設も考慮される。
- ただし適切かどうかは校長や設置者である教育委員会と十分な連携をとって判断する。
- 当該施設に通所又は入所して相談・指導を受ける場合を前提とする。
【文部科学省】高等学校における不登校生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の対応について
まとめると、教育支援センター以外で指導力のあるフリースクールへ通い、校長に承諾されると出席扱いになります。
そのためには
✔ ふだんから学校と十分な連携・協力関係を築いておくこと
✔ 出席扱い許可のあるフリースクールを選ぶこと
が重要です。
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② 高校を転入または編入し卒業する
今の高校を通い続けるのが困難であれば、別の高校に転入または編入する方法もあります。
高校を転校しても、今まで取得した科目の単位は転校先で引き継ぐことが可能です。
転入と編入。同じようで、内容は違います。
☛ 転入 → 学校をやめずに別の高校へ移ること
☛ 編入 → 学校を一度やめて別の高校へ再入学すること
おすすめは「転入」です。
編入は、タイミングによっては再入学までにブランクができます。
大学へ行くには3年以上の高校在籍が必要です。
「在籍期間が足りず受験ができない」という事態にならないよう、転入・編入は慎重に選びましょう。
③ 通信制高校に通う
不登校生が実際に高校卒業の選択肢として選ぶことの多い「通信制高校」
通信制高校はオンライン授業やレポート中心の授業が多く、通学が少ないことが特徴です。
通信制高校には留年がなく、必要単位を取得できれば卒業となります。
先に単位を取得しても全日制同様、3年以上の高校在籍は必要です。
通信制高校の卒業に必要な取得単位は
- テスト → 74単位
- 特別活動 → 30単位
特別活動とは、ホームルームや体育祭、修学旅行などの学校行事です。
この他「スクーリング」と言われる面接授業も、卒業に必要な取得単位に大きく関わります。
④ 高認資格をとる
高校へは通わず、高認資格をとって大学受験をする方法です。
高認は高校在学中でも資格をとることができます。
出題範囲は、ほとんどが高校1年生修了までに学んだもの。
学習習慣が身についていれば、それほど難しいものではありません。
高認資格をとるために必要な単位は8科目以上。
高校ですでに取得済みの単位があれば、その科目を免除してもらえる場合もあります。
その際、すべての科目の免除をうけて合格となることはできません。
最低1科目以上を受験し、合格をする必要があります。
くわしくは、【文部科学省】高認試験 免除要件 でご確認ください。
(注意)大学等へ進学しない場合、最終学歴は中卒
高認資格をとっても、最終学歴は「高卒」にはなりません。
大学等へ進学しない場合、最終学歴は「中卒」です。
進学目的で高認資格をとらなければ、将来就活時は「中卒扱い」
内定獲得も厳しいものとなるので、注意が必要です。
大学進学をめざす進学校でも不登校生は多い
大学進学をめざす進学校でも、不登校になる生徒は多いです。
進学校で不登校になるおもな要因は
✖ 課題が多い
✖ 授業の進度がはやい
✖ 周りはできる子ばかりでモチベーションが下がる
など、勉強による不安があげられます。
私の数少ないママ友にも、子どもの不登校で悩むお母さんが数名いました。
それでも「大学に進学したい」意志はあるようで…
学校をやめ通信制高校に編入した子、担任の先生協力のもと頑張って高校に通う子など、その後はさまざまです。
わが子に合った「受験資格の取得法」を選んであげることが大事だな、感じました。
その後、無事に大学進学して楽しい大学生活を送っています。
高校が不登校でも大学合格を勝ち取る方法
大学受験は、共通テストから一般選抜で受験する方法以外に、より合格率を高める受験方法もあります↓
✔ 受験科目をしぼる
✔ 学校推薦型選抜(指定校制)を狙う
✔ 総合型選抜(旧 AO入試)で受験する
順にご説明します。
受験科目をしぼる
試験範囲も広く難易度も高い大学受験。
あらかじめ受験科目を絞ることで、効率的にかつ集中して受験対策ができます。
英語が得意なら、英語1教科のみで受験ができる大学を狙うもアリです。
私立大であれば、2~3教科で受験ができる大学がほとんど。
少ない受験科目で的を絞れば、グッと合格率も上がります。
学校推薦型選抜(指定校制)を狙う
学校推薦型選抜のなかの指定校推薦(指定校制)を狙う方法です。
指定校推薦とは、大学側から指定された高校の生徒のみが対象となる推薦入試のこと。
試験内容は、おもに書類審査、小論文や面接で、ほぼ学科試験がおこなわれないのが特徴です。
推薦枠は数名程度ですが、選ばれればかなりの確率で大学に合格。
希望者が多い場合は校内選考となり、学校の成績や生活態度などを総合的に判断されます。
最近では、通信制高校でも指定校推薦枠をもつところが増えてますよ。
利用できる環境にあるなら、受験の選択肢の1つとして考えるも良しです。
全日制の指定校推薦について書いた関連記事です。
総合型選抜(旧 AO入試)で受験する
総合型選抜(旧 AO入試)は、「大学側が求める学生像」により近い人物を採用する入試方式です。
定時制・通信制高校それぞれにあります。
指定校推薦とはちがい、総合型選抜は学校長の推薦が不要。
試験内容は指定校推薦と同じで、おもに書類審査、小論文や面接などがおこなわれます。
総合型選抜は
- 入学後の意欲
- 目的意識の高さ
- 入学後の成長度
なども評価対象です。
しっかりとした入学意志をもって臨めば、合格の可能性も十分あります。
学校推薦型選抜・総合型選抜も学力が問われる時代
以前から問題視される、学校推薦型選抜や総合型選抜などの推薦型で入学する学生の学力低下問題。
文部科学省は、2021年度入試より一般選抜入試以外も「学力を確認できる評価方法を活用する」ことを必須としました。
これからは学校推薦型選抜や総合型選抜も、基礎学力は必須の時代です。
不登校であるなしにかかわらず、学力不足での大学進学は、大半が授業についていけずに苦労します。
大学生活をより充実させるためにも、高校在学中にしっかりと学力を上げておくことが重要です。
学校の先生など、教育の場でも幅広く支持されているスタディサプリ。
実際に授業の予習復習として利用する高校生も多いです。
論理的な説明で「暗記」を「理解」に変えてくれる神授業がとても分かりやすい!と好評です。
【高校の不登校】大学に行きたい子に親がでできること
正確な情報を集める
不登校のお子さんを大学へ進学させるためには、正確な情報を集めることが重要です。
そのためには、まず学校と十分な連携をはかり、情報交換をおこなうこと。
高校を卒業する条件でもある出席日数や科目単位などは、各高校で取得条件がことなります。
かりに高校を中退する場合も、在学中に取得した単位など、その先で引き継げることも多いです。
大学の受験資格を確実に得るため、学校に協力をあおぎながら正確な情報収集に努めましょう。
子にとって最適な「大学の行き方」を考える
不登校からの大学進学は「高校卒業」「高認」のどちらかで受験資格を取得すること。
お子さんにとって最適な「大学の行き方=受験資格の取得法」を考えることが大切です。
不登校になる要因も千差万別で、高校卒業・高認どちらが良いかは人それぞれに違います。
子どもが無理なく継続できるほうを考えないとね。
お子さんの性格や意図をくみとりながら、ベストな方向性を考えてみましょう。
第三者(不登校に詳しい人)に相談する
子どもが不登校というセンシティブな問題は、なかなか口にはできないもの。
子どものことで悩みすぎて、自分(親)の精神状態が良くないかも…
となっては、本末転倒です。
あれこれ悩まず、第三者(不登校に詳しい人)に相談するのも、1つの方法です。
不登校に熟知している人なら、違う視点から的確なアドバイスをもらえることもあります。
お子さんに合った最適な指導と悩みを相談できる安心感で、親御さん自身もきっと楽になるはずです。
ティントルには「教育心理カウンセラー」「不登校心理相談士」の資格をもつ、専門的知識を備えたスタッフがいます。
あらゆる不登校生と向き合ってきた経験から、大学に進学したいお子さん一人一人にあわせた適切な指導をおこないます。
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【まとめ】高校が不登校でも大学進学は可能です
子どもが不登校だけど大学に行かせてあげたい親御さまへ
✔ 高校が不登校でも大学に進学させるための基礎知識
✔ 不登校生が大学合格を勝ち取る方法
✔ 不登校でも大学に行きたい子に親ができること
をお伝えしました。
簡単にまとめます。
【高校の不登校】大学へ行くには次のどちらかを満たすこと
・高校を卒業する
・高認試験に合格する
不登校の高校生が大学へ行く方法は4つ
①今の学校を頑張って卒業する
→ 学校に行かず出席扱いになる方法もある
②高校を転入または編入し卒業する
③通信制高校に通う
④高認資格をとる
→(注意)大学等へ進学しない場合、最終学歴は中卒
高校が不登校でも大学合格を勝ち取る方法
・受験科目をしぼる
・学校推薦型選抜(指定校制)を狙う
・総合型選抜(旧 AO入試)で受験する
→ 学校推薦型選抜・総合型選抜も学力が問われる時代に
【高校の不登校】大学に行きたい子に親がでできること
・正確な情報を集める
・子にとって最適な「大学の行き方」を考える
・第三者(不登校に詳しい人)に相談する
お伝えしたとおり、お子さんが高校を不登校でも大学進学は可能です。
お子さんに合った受験資格のとり方で、大学合格を目指してください!
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